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「麒麟がくる」第3話 感想:駒を助けてくれた人は誰なのか

 今年2020年の大河ドラマ「麒麟がくる」、第3話の感想/レビュー/考察です。ネタバレしています。

駒を助けてくれたのは、光秀パパ?

 今回の物語は道三と信秀の戦いから半年後の時点からスタート。

 そこに駒が出てくるので、そのくらいの期間は彼女も美濃にいたことがわかる。帰蝶の足のケガを治すシーンで、帰蝶と光秀ママから、美濃に伝わる昔話的なのを聞かされ、それが自分をかつて助けてくれた人から聞いた話と同じということが判明。つまり、あの時駒を助けた人は、美濃の人かもしれない、という流れ。

 結局第3話では、結局誰が彼女を助けたのかは判明せず、こののちのどこかのタイミングでわかるのかなという感じ。しかし、物語の雰囲気からして、かつて駒を助けたのは、光秀のお父さんだと思われる

 1話で光秀が堺とかに旅に出る直前の家のシーンで、たしか光秀のお母さんが、むかしはお父さんもいっぱい旅をしてましたよ、みたいなことを伝えるシーンがあった気がする。

 それに、今回も、駒に対して光秀が「そのお侍さんに会えるといいですね」みたいなことを言うシーンが何回かあるけど、それが明らかにもう会えないフラグ。そのほかにもいくつかフラグっぽいのはあったので、駒を助けたのは光秀のお父さん、もしくはお父さんまで行かなくても何らかの形で光秀とかかわりがあった人だと思われる。

駒と菊丸はどうなる?

 おそらくオリジナルキャラクターである駒と菊丸。駒について今後どうなるのかについては、第1回の感想でも述べたが、菊丸も含めて、彼らは今後どのような立ち位置を占めるキャラクターになるのか。

 駒に関しては、先の予想が当たり、彼女を助けてくれたのが光秀のパパだとしたら、少なくともそれが判明するまでは登場するんだろうし、そのことが今後の話の展開に何らかの影響を及ぼすのかもしれない。

 菊丸に関しては、三河に家があるらしいので、もしかするとそこら辺の設定も生かされるのか? 次回予告を見る限り、来週もそれなりに出てくるっぽい。

すごろくで勝てないことと、“麒麟”

 子供のころに、光秀と帰蝶が双六で遊んで、51回やって、全部光秀が負けた、みたいなエピソードが登場。これは何を意味しているのだろうか。

 そもそもこのすごろくの逸話が有名なものなのかもしれないし、51という数字が光秀にとって何らかの縁の深い数字なのかもしれないが、私は歴史に関する知識が全くない。そのうえで単なる感想で言えば、明智光秀という人物が、「すごろくであがれない」→戦国の世を終わらせる存在ではない、ということの暗示なのか?

 また、今回も「麒麟」関係のセリフが少し出てくる。これは「麒麟がくる」というタイトルのドラマだし、単純に考えれば、光秀が麒麟になれるのかどうか、ということが思い浮かぶわけだが、この点についてはいくつかの方向で考えることが出来るように思う。

 まず、最終的に家康が太平の世を作る、という意味では、光秀は麒麟ではない。しかし、光秀があのタイミングで本能寺の変を起こしたから、つまりあそこで信長がいなくなったから、それがまわりにまわって、家康が大変の世を作った、と考えれば、光秀は麒麟なのかもしれない。

 その意味で考えれば、そもそも「麒麟がくる」というのは、光秀は麒麟(=家康)を呼ぶ下地を作った人だった、つまり、“光秀がいたから、この世界に(それは美濃も含めて)「麒麟がくる」という意味なのかもしれない。

 「麒麟がくる」というタイトルや、物語上たびたび出てくる「麒麟の話」が、結局いったい何の話をしているのかについては、今後も出てくるんだと思うので、随時考えていきたい。

そのほか、諸々の感想

・たしか駒のセリフで、光安殿のお怪我が、みたいなのがあった気がするが、光安はまだケガが治ってないのだろうか。まあ当時の医療技術を考えれば、その分治癒するのもそれなりに時間がかかるのもわかるが。

・高政(伊藤英明)の父親問題。私はこの時代に疎く、結局のところどうなのかもまだ知らないし、ネタバレになるのでwikiとかをみるのもやめている。なので、これに関してはほんとにどっちが父親なのかわからない。今回の雰囲気を見ると、道三じゃない人が父親なのかなっていうフラグはビンビンにあった。

・今川義元の登場シーンがかっこいい。ようやくぽつぽつと役者がそろってきた感じがして、戦国時代だ!って感じ(正確には室町時代後期?)。

・斎藤道三を見て思い出すのは、やはり『真田丸』のときの昌幸。比べるものじゃないが、今回のもっくんの方が、“怪演”感は強い気がする。というか顔芸? でもあれが後ろとかに真顔で立ってたら、マジで怖いなとは思う。でも、ちょっとかわいいなと思わせるのも、もっくんのすごさなのかもしれない。

・タイトルのつけ方。『真田丸』のときの漢字二文字縛りとかみたいに、何らかの法則があるのかなと思っていて、1~3話は漢字四文字だったから(「光秀、西へ」、「道三の罠」、「美濃の国」)、今後もそれでいくのかと思ってた。けれど、来週のタイトルが漢字四文字ではなかったから、ああ違うんだって感じ。今回の大河は、タイトルの縛りは無いのか?

 第4話に、つづきます。

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